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絆 2

last update 公開日: 2026-03-31 22:01:34

「勇者アシノがみんなにご飯をごちそうしてくれるって!」

「勇者アシノ様が炊き出しをしてくれるそうだ」

「勇者アシノ様が街を救ってくださるらしいぞ!」

 話に尾ひれが付いて孤児院には多くの街の住人が集まり、アシノは勝手に街を救う事にされてしまっていた。

「うっわー、思った以上に人が来たわね」

 まるで他人事のようにルーは言う。

「どうすんだこれ、食材足りるのか?」

「そんなもん、どさくさに紛れてムツヤっちに出してもらえば大丈夫よ!」

 孤児院の前でまるで祭りのように炊き出しが始まる。外のコンロだけでは足りずに急遽あちこちで焚き火をして肉を炙った。

「この肉おいしー!! ねぇ何の肉なの?」

「イノシシの肉よ!! 取りたてだから美味しいのよ!!」

 まさか自分たちが高級食材である翼竜の肉や、裏ダンジョンの魔物の肉を食べているとは誰ひとりとして思っていないだろう。

 ムツヤは額に汗を流しながら肉をドンドン切り分ける。ヨーリィは涼しい顔をしてそれを住人に配った。

 ユモトは大鍋を何個も使ってスープを作っている。山菜と豆と根菜のスープだ。

「お嬢ちゃんのスープはうまいな、ウチの孫の嫁に来てくれん
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